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2004年8月19日 (木)

久しぶりに新企画発表。その事前アングル

~始めに~
今日のお話は実話を元にした実話ですが、一部記憶が曖昧な部分があるので、多少面白おかしく表現方法を変えておりますが、基本は実話ですので、それを踏まえた上でお読みください。

~序章・追憶~

子供の頃の彼らは輝いて、眩しいほどだった。
ファミコンの「名人」と呼ばれるその彼らを、少年達は憧れ、敬い、目標とした。

16連射の高橋名人
華麗なテクニックで魅了する毛利名人
赤い眼鏡の橋本名人
ブック破りの河野名人

他にもいろいろな名人が、各メーカーから現れては消えていった。確かに、ただの営業マンだったのかもしれない。確かに、会社に命ぜられただけなのかもしれない。でも、今の子供達には分かるかなぁ。僕らは、僕たちは…

『名人になりたかったんだ』

あれは今から、10年以上前のこと。まだ10代だった僕は、就職直後に見知らぬ土地に一人飛ばされ、毎日陰鬱とした日々を過ごしていた。「水曜どうでしょう」も「ベガルタ仙台」も存在していない時代。僕はゲームとお酒を友として、日々を過ごしていた。

そんなある日、僕に全く関係ない部署からお声がかかった。なんでも、今度行うイベントの人手が足りないらしい。「会場整理か何かか?」 なんとも状況がつかめぬまま、その部署に僕は出向いた。そして、イベント担当者の口から聞かされたのは、大変意外な言葉だった。

「きめん、おまえ名人をやってみないか?」
「は?」

状況がつかめず、思わず聞き返す。

「お前ゲーム得意だろ? 1日で良いから、イベントのときに名人をやってもらいたいんだよ」

担当者はそう答えた。ゲームは、当時売り出し中の新作ゲーム「ぷ○○よ」だ。落ちものパズルゲームに可愛らしいキャラクターが色を添える、歴史に残る傑作ゲームである。

「喜んで受けさせていただきます」

迷うことなく即答する僕。1日とは言え、僕しか適任者がいなかったとは言え、「名人」の称号を得られるのだ。こんなにうれしいことはない。ファミコン名人じゃないことが少し残念だが、そんなことは些細な事だ。幸いこの手のパズルゲームは、苦手じゃない。連日家に帰っては練習を積み、本番当日までには、折り返しで9連鎖まで組めるようになっていた。

「大会で優勝目指してるわけじゃないし、これくらい出来れば十分だろう」

本番当日。
僕は仕事を終えて、夜から開催のイベント会場へと向かう。会場は、街の中心部にある遊技場だ。事務所に顔を出して、担当者と店長に挨拶をする。

「お、きめん来たな。早速で悪いけど、これで客寄せしてきてくれるか?」
「?」

担当者からは、青いぬいぐるみのようなものを渡された。ぬいぐるみにしては大きい気がする。広げてみると、その青いぬいぐるみは、ゆうに大人1人が入れるくらいの大きさのものであった。

「その『着ぐるみ』着て、店内宣伝しながらイベント参加者集めてきてくれ」

渡されたものは、当時人気が急上昇していた、ニヒルな表情で青い身体をした『音速ハリネズミ』の着ぐるみだった…。

続く。

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