アングルに3回は引っ張りすぎだと思う
続き。
背後からの屈辱の言葉に耐えつつも、僕は心の中で思った。
「女よ。今の僕のこのプレイは、確かに上手い人のそれではないかもしれない。だが、今の僕はね…名人なんだよ…。」
これは、今の僕からは想像も出来ないような、遠い頃の記憶。名人と言う称号に酔いしれつつも、ただ一夜の、しかも実力を発揮できなかった事実は、僕の中に長い間、引っ掛かりを残したままだった。
そんなことはとっくに忘れた、2004年。昨年のファミコン20周年を機に、世の中には、再びファミコンブーム再来かと言うような空気が満ちていた。GBAで発売されたスーパーマリオは発売数50万本を越え、ファミコン20周年記念のCD、DVDも多数発売されていた。そんな中、一つのDVDと出会った。
「ファミコン生誕20周年記念DVD」と言うそれには、ファミコンの歴史が映像で収められていた。当然僕がそれを買ったのは、偶然ではない。中に収められていた、ある『映画』に長い間興味があったからだ。その映画とは、
「高橋名人vs毛利名人 激突!大決戦!」
だった。
当時の2大名人、力の高橋と技の毛利が激突する。しかも映画で。ゲームは名作「スターソルジャー」だ。連射が命のこのゲーム、とにかくボタンを早く叩くことが、勝負へのカギとなる。当時の小学生は、こぞって連射の速さを競い合った。高橋名人は16発/sec、毛利名人は14発/secである。1秒にボタンを14回とか16回とか叩く。その、日常では使わないテクニックに、子供達は魅了された。
そして、この対決DVDを見て、僕は友人達に提案した。友人らは当時、スターソルジャーの大会に出場しようと試みるも、いろいろな事情で大会に出場できなかったやつらだ。僕は、重い口を開いた。
「キャラバンをやってみたくないか?」
キャラバンとは、2人の名人が全国を回り、全国の地区大会予選を兼ねていた大会である。高橋名人vs毛利名人のDVDに即発された僕は、思い切ってそんな提案をしてみた。
「いいよ」
凄くあっさりした答えだった。
しかしここで、キャラバンを戦うメンバーが揃った。力のきめん名人、技のGatch名人、インサイドワークのジュッティム名人が、北東北、南北海道全5地区を股にかけ、スターソルジャーで対決する2004キャラバンの開催が決定されたのだ。
対決方法は、仙台を出発し目的地へ移動 > 3人でスターソルジャー対決 > また次の目的地へ移動、と言う工程。なんかキャラバンとは違う趣のもののような気もするが、それで対決を行い、真の名人を決定すると言うもの。
今なら真の名人の称号を得られるかもしれない。
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