めざせ冒険家
昔、「北尾」さんと言う横綱の方がいらっしゃいまして。四股名は双羽黒さんでしたか。親方の奥さんを張ってちゃんこがまずいと部屋を飛び出し、プロレスラーになったのもつかの間「八百長発言」をして解雇になり、その後「スポーツ冒険家」になられた方です。
素敵な響きですね、スポーツ冒険家。まあその後、武輝道場と言う格闘技の道場を開くのですが、それについては一切触れずに本題。
プロ野球の合併問題に関して、どんどん大変なことになっていますが、これに関して僕が主に仕入れている情報は、テレビ、新聞、ラジオがメインです。その中でもラジオを聴いていると、なぜか「スポーツ評論家」を名乗る方が、合併問題に付いて触れています。別に「スポーツ全般」を扱っている評論家の方なのでしょうから、触れる分には構わないんですが、聞いていて気になったのが「Jリーグのように、プロ野球も市民型に移行したほうがいい」と言う意見。
本気か?
2002日韓ワールドカップ後も、Jリーグの集客がドカンと伸びた、と言うことは別にありません。確かに若干の上積みはあるでしょうが、集客のあるのは主に日本代表の試合のときのみ。J公式戦は、1も2も関係なく集客は苦戦を強いられています。
僕の地元・ベガルタ仙台(当HP現・ヘガルク仙台)も、集客で言えばJ2屈指の動員数を誇りますが、累積赤字は未だに20億円を超えたままです。そんなチームがゴロゴロしているJリーグ。「市民参加型」って言うのは裏を返せば「参加者が無い場合立ち消え」になってしまうシステムです。
そんなのに移行しろというのは、「スポーツ評論家」を名乗るのもおこがましいのではないかい? そんな冒険した発言をするんであれば、キミ達は明日から「スポーツ冒険家」を名乗ったほうがいい。今なら、世界で1つだけの花になれるよ、多分。
だからこの場合、例えが悪いです。「Jリーグのように」ではなく「広島東洋カープのように」と言ったほうが、正しいと思います。プロ野球なんだし。
読売新聞の記事によれば、広島カープの昨年度決算は5000万円の黒字だそうです。ただし、これは選手の年俸を押さえたり、選手のFA件を基本的に認め、流出も仕方がない、と言った経営方針で始めて達成できる額だそうです。
つまり、プロ野球の経営を全て広島風にすると、ああいう地味目なカラーの球団(ファンの方すみません)を、12球団そろえることも可能だと思われます。ただそうなると、やっぱりプロ野球全体の集客が落ちそうな気がするのは、僕だけかなぁ。それをカモフラージュするために「Jリーグのような」と言っているように思えてならない。そんなスポーツ評論家。いいよ、みんなスポーツ冒険家になりな。
ちなみに、広島カープもこういうスポンサー探しの活動をきっちり行っています。やっぱりプロ野球といえど、こう言う地道な作業が実を結ぶんですよ。でも1試合平均13355人って、ベガルタよりも平均で少ないのね。やはり心配。
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