「飛龍革命」からJ2残留を無理やり学ぶ
1988年4月、沖縄での新日本プロレス大会後。控え室で師匠・アントニオ猪木に異議を唱えた、炎の飛龍・藤波辰巳(現・辰爾)の行動は「飛龍革命」と呼ばれ、その年プロレス界に(若干の)ムーブメントを巻き起こした。
後年の藤波辰爾さん
そして88年8月8日、IWGPヘビー級王者となった藤波は、チャンピオンとして師匠・アントニオ猪木の挑戦を受けて立つこととなった。そしてこの一戦は、当時すでにテレビ朝日を退社しフリーとなっていた、古館伊知郎アナをわざわざこの一戦のために迎えて、放映された。
全てにおいてお膳立てされたようなこの試合は、事実上の「アントニオ猪木引退試合」と戦前思われていた。しかし試合は、60分時間切れ引き分けに終わる。引き分けなので王者の防衛なのだが、藤波は「猪木と引き分けたことで猪木と並んだ」と言う見方と、「藤波は猪木に引導を渡せなかった」との2つの見方があった。
当時のマスコミの見解は覚えていないが、これだけお膳立てされた状況での引き分けは、確かに後者の印象が強くなってしまうのは否めない。
ようは、「負けるならキッパリと」と言うことであろう。
J1昇格の可能性が、さっぱりと薄くなった土曜日。宮城スタジアムで元・ベガルタ仙台こと『ヘガタ仙台』は、目前の敵6位のアビスパ福岡と試合を行いました。朝起きて僕が新聞を読んで驚いたのは、そのテレビ欄。午後2時からこの試合を生中継するではありませんか。しかもそれだけではありません。解説には、昨年まで仙台の監督を努めた「清水秀彦氏」を迎えております。なんと言うことでしょう。
これはどう考えてもテレビ局側の「仙台への応援」ではなく、前述の88年8月8日のような「仙台へ引導を渡す試合」というようにしか、僕には受け取れませんでした。
それはそうです。今年のJ2開幕戦で横浜FCに0-4で破れて以来、地方の地上波で仙台の試合が流れることはほとんどありませんでした。それが突然この時期に、こんな豪華ゲストを招いての生中継。これはテレビ局側からの鎮魂歌(レクイエム)に思えてなりません。
宮城スタジアムは大変荒れた芝と、1万7000人の観客で仙台をお出迎えしました。そしてどう見ても怪しいPKで先取点を奪われ、一度追いつくも引き離され、1-2で福岡に破れました。まさに引導。まさにレクイエム。
名前は「ヘ」が抜けて、『ガタ仙台』で。またどんどん画数が減ってきましたなぁ。
まあキッパリ負けたので、分かりやすくていいです。
来週はJ公式戦は一旦お休み。天皇杯で佐川印刷とあたりますが、まさか、さすがに、負けはしないでしょう。でもレギュラーを休ませたら、案外コロッと行っちゃうかも知れません。これでコロッと行っちゃうと、来年の対ザスパ草津(予定)も不安が残ります。
とりあえず、来週はコロッと行かないように。集客はコロッとなっちゃうかもしれませんが。
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