宮城ドームはシェルコムじゃないのか
「仙台にプロ野球を誘致する会」だったかなんだか忘れましたが、やたら「宮城にドーム球場を作ろう」って言ってる集団がありまして。主張自体は大変ご立派なんですが、「絵に描いた餅」が好きな人たちで妄想好きなんだろうなぁ、と勝手に解釈させて頂いております。以下、宮城ドームのいる理由を記憶してる順に。
1)春先は寒いのでドーム
確かに指先の感覚が重要な野球だから、ドームが必要かもしれないけども、「3月頃は見ている観客も寒い」とか言われても。
プロサッカー・J2の今年の開幕は3/14だし、仙台スタジアムの初試合は3/21だぞ。そこでビール見ながら試合見て、0-5で負けたんだ。極寒だったぞ。それでも皆ガマンしたんだ。でも、野球は4時間とか掛かるから、2時間できっちり試合の終わるサッカーと比べるのは微妙かな。
2)今後確実に来る宮城県沖地震の際に、避難所になる
これは大変ご立派。僕にはそんな考え思い浮かばない。でも、電気もガスも水道も停止したドーム球場内は、避難所と言うよりも迷宮じみてないか? まあこれに関しては理解できなくもない。
3)開閉式ドームがいい
この理由が一番おかしいと思うんですよ。福岡ドームの天井の1回の開閉には200万円くらいかかっています。それで宮城にそんなの作っても、絶対にお金なくて開閉しませんよ。いや、開閉できませんよ。
上記3点に加えて、近鉄の財政難の一端の理由を、すでに忘れている。「ドームの使用料」がそれ。確か大阪ドームの年間使用料は10億円でしたか。まだありもしない新規球団に、最初から(10億とは言わないが)巨額のドーム球場使用料を背負わせるのも、いかがなものか。
なんてことを思っていたら、本日付の河北新報にこんなことが書いてありました。
『アイリスオーヤマの大山健太郎社長は20日、仙台市青葉区の同本社で会見し、有志の地元企業で宮城野原公園総合運動場(宮城野区)に「宮城ドーム球場(仮称)」を建設する構想を正式に発表した。同日付で同社と東北電力、七十七銀行など6社をメンバーとする「ドーム球場建設協議会」を設置、構想の実現に向けて動きだした。』
随分具体的な話が出てるじゃないですか。しかし、この記事を読んで、僕が一番心配したのは
「ドーム球場が出来るか否か」
ではありません。
「アイリスオーヤマ」も「七十七銀行」も「東北電力」も、ベガルタ仙台のスポンサーなんですよ。いや~、なんか今シーズン終了後の、スポンサー契約の発表が、今から怖いです。
なので僕の考えは、宮城ドームを「西武ドーム」のように屋根を乗せてみてはどうか? です。ただしこれには、2点の問題があります。
1)屋根を乗せたら、宮城球場がガラガラと音をたてて崩れそう。
2)屋根を乗せたら、宮城球場裏のマンション↓
から、試合が見られなくなる。
試合の終盤に裏のマンションのベランダから、ビール片手に試合をみてる親父がテレビ中継に映ってこそ、宮城球場。
札幌円山球場だって、球場外の木に登って試合見れるからこそ、円山球場だし。もう円山で、プロの試合してないけど。
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