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2004年11月26日 (金)

ファミコンとドラクエIVを思い出しながら

先日、近所のホームセンターが閉店した。
「家電館」と「生活館」の2つの建物に分かれた、比較的狭く、商品点数も多くなく、超最新の物も入荷しない、極普通のありふれた、ちょっと古めかしいタイプのホームセンター。

僕も最近では、生活館でトイレットペーパーなどの生活雑貨を買う程度で、家電館では買物もろくにしていなかった。実際客足も少なく、「閉店しそうだなぁ」と思っていたところ、やはり閉店した。そうなりそうだと思っていても、子供の頃から見慣れたお店、風景がなくなってしまうのはチョット淋しい。そんなことを考えていたら、ふと「あること」を思い出した。

僕ら30前後の年代が子供の頃は、「ゲームショップ」なんてものは仙台には無かった。それは、思い出そうと思わなければ忘れてしまうほど、遠い記憶になりつつある。「ファミコンゲームが欲しい」と思った場合、選択肢は、(1)おもちゃ屋 (2)デパート (3)家電屋 の主に3つに分類された。前述2つは問題ないが、3つ目の「家電屋」は、変に印象深い。

昭和60年代。家電屋のガラスケースのショーウインドウの中。
高価な時計やカメラなどが、所狭しと並べられている。そんなガラスケースの中、なぜか平置きされているファミコンカセット。今思えばかなり不思議な光景だが、ファミコンショップの無かった当時、それは普通の風景だった。
トランペットが欲しくて、ショーウインドウ越しにずっと見続けていた黒人の子供のように、僕は近くて遠いそのファミコンカセットを、ガラス越しに見続けていた。

閉店した家電屋は、そんな思い出があった店だ。そしてその店の買物で、もっとも印象深かったことが2つある。そのホームセンターで僕は、
小学生時代「ファミリーコンピュータ」を購入したこと。
もう一つは、
徹夜で並んで「ドラゴンクエストIV」を買ったこと。

ファミコンは、お小遣いやお年玉をコツコツ貯めて、全部自分のお金で買った、僕の当時までの人生の中で、一番高かった買物だ。
ドラクエIVは、僕のじゃなく友人に頼まれた買物だった。何で自分のものじゃないのに並ぶ気になったのかは、全然思い出せない。多分友人が「クリアしたあと、最初に貸すよ」って言ったんじゃないかなぁ。

見慣れた風景がなくなるのを見て、僕はそんなことを思い出した。
そういえば、ドラクエIVを買うとき一緒に徹夜して並んだ友人は、今度結婚することになった。本人は幸せの中で、そんな昔のことを露ほども思い出すことは無いだろうが、あれから随分と遠くまで来たものだ。

発売日に行列作って並んで、パニックぶりがテレビでニュースになったのも昔の話だ。
「ドラゴンクエストVIII」は明日発売。
僕は買いません。

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