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2004年12月12日 (日)

TWINZ-3大晦日開催/アングルII

第二部 ~きまらモンスター軍、襲来!~

TWINZのメインイベンターとして、全国巡業を終えたきまら。
その日は巡業最終日、太白ホールでの試合だった。しかし、その日の興行は普段と違い、何かリングに集中できない、違和感のある空気が漂っていた。途中ある選手の乱入があり、混乱した状況のまま試合はメインまで進む。メインは、きまらがきっちりと試合を締めた。

その直後。きまらは、何かを探すようにリング上を徘徊しながら、場内を見渡す。なにか、大事な人物を探しているようにも見える。そんな状況の中、突然館内には「威風堂々」が鳴り響いた。
その直後、バルコニーに向かって跪くきまら。

kimara

そして次の瞬間、太白ドームのバルコニーに現れたのは、「きまらモンスター軍総統」として、ジャイアントグラム界を制圧せんと企む、「きめん田総統」の姿だった。

kimenta

きめん田総統は、ビビってたじろぎ、声も出ない観客に向かって、自信満々にこう言い放った。

「愚かなるTWINZファンの諸君。私がきまらモンスター軍総統、きめん田だ。我々きまらモンスター軍は、ジャイアントグラム界を根こそぎ破壊する。無論、このTWINZのリングも治外法権ではない」

声高らかにTWINZ侵攻を宣言した、きめん田総統。場内には大ブーイングが響き渡る。しかし、そのブーイングを大歓声に変えながら、リングに踊りこんで来た選手がいた。TWINZのリングをもっとも愛する「トミー・ボンバー」であった。

トミーはマイクを取ると、きめん田総統に向かって叫んだ。

tmy

「おい、きめん田。いや、総統。お前はそうやってジャイアントグラムをバカにしてるけど、お前も少しはジャイアントグラムをかじったんじゃないのか? だったらもう少し、ジャイアントグラムを大切にしろよ」

場内は拍手喝采。トミーコールも巻き起こる。
しかし、きめん田総統は答えた。

「引き篭もりのトミー君。相変わらず、甘い考えを持っているようだな。我がきまらモンスター軍を、その辺の出来の悪いヒール軍団といっしょにしてもらっては困る。すでにTWINZ選手の引き抜きは、完了している。まあ、引き篭もりながら、誰が引き抜かれるのか、楽しみに待っているがよい。ペターン!!


翌日。
ところ代わって、とある公園。

TWINZ-2で初戦敗退ながら、ファンのハートをガッチリと掴んだ「蛾珍子」が、公園で子供達と一緒にボランティア活動をしていると知ったクラッチ昭和は、その様子を一目見ようと、公園に足を運んだ。
しかし、公園には蛾珍子の姿はなかった。だが、日々彼がボランティア活動をしていたと思われる周辺には、何者かが争った形跡が残されていた。

「一体ここで何が…」

そう思いながらも、蛾珍子を探すクラッチ昭和の前に、驚くべきものが飛び込んでいた。それは、


SANY0144

きまらモンスター軍の旗だった!
なんと、蛾珍子はきまら軍の手によって、さらわれていたのだった!!

「うわぁ、やられた! 蛾珍子取られちゃったよ! き、きまら軍。うわぁ、蛾珍子さらわれちゃったよ!」

きめん田総統の宣言どおり、TWINZ選手の引き抜きは、「蛾珍子強奪」と言う形で実行されていた。
公園には、昭和の声が空しく響くのであった。

第三部へ続く

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