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2004年12月13日 (月)

TWINZ-3大晦日開催/アングルIII

第三部 ~革命戦士と天下を取り損ねた男~

きまらモンスター軍襲来から、遡ること1時間と40分。
巡業最後の試合の休憩時間明けに、その男はやってきた。TWINZ-1開催後、TWINZにクソぶっかけて出て行った男が、疾風怒濤のごとく、リングに乱入してきたのだ。

その男「ラリアット殺法」は、マイクを掴むと、おもむろに場内に向けてメッセージを発信した。

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「テメーらのこの状況が今、何を物語ってるか分かるか? 俺はこのTWINZのリングの、ど真ん中に立ってんだぞ、今。このベールをぶち破ったのは、お前なんだ、オラ。」

場内はラリアット殺法に向けて、大ブーイングを放つ。これこそがTWINZファンの総意だとばかりに。そこへ、怒りの表情でリングへ向かう男がいた。TWINZの若きエース、「フランソワー・ズモレシャン」である。

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リング上で対峙する、ラリアットとズモレ。しばしの睨みあいの後、ラリアットが口を開いた。

「ズモレ、よーくお前だけ上がってきたな。TWINZの天下を取り損ねた男が、よーく上がってきた。ひとつだけ聞いとけよ。中にいる人間が信頼されなくて、外に出て行った人間がこのど真ん中に立ったってことは分かるか!? 分かるか? U-15hトーナメントに出なかった俺が罪を背負うのか、きまらに負けたお前が罪を背負うのか?

ズモレはラリアットに向かって一歩踏み出す。一歩下がるラリアット。しかし、そのマイクは止まらない。

「最後にひとつだけ言ってやろうか? もし見たくもねぇ、聞きたくもねぇ、次にこのど真ん中に立つときは、俺の「パワーホール」全開で、このど真ん中に立ってるからな。分かったか!?」

場内には大「ラリアット」コールが巻き起こる。しかし、そのマイクアピールに怒ったズモレが、ラリアットに突進する。二人はリング中央で、激しいビンタの応酬を繰り広げる。

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すぐさまセコンドに分けられる二人。ラリアットは、最後とばかりにズモレに言い放った。

「ズモレ、さすがにお前はTWINZの天下を取り損ねた男だ。ズモレ!」

その言葉に、ズモレの表情がさらに険しいものに代わる。しかしラリアットは、そんなズモレを置いてリングを降り、すばやく立ち去っていった。

「何がラリアット殺法だ。勝手に出なくて、勝手に戻ってきて。都合のいいこと言ってんじゃねえ、コラ! TWINZは俺たちのリングなんだ」

ズモレの怒りは収まりようがなかった。
そんな中、TWINZ勢で唯一違う反応を見せた男がいた。『黒星のカリスマ』こと「キングコミク・バンディ」である。コミクは、

「ラリアットは商品価値がある。場合によっては、俺が横に立つこともある。俺の黒と、ラリアットの黒。どちらの黒がマットを黒く染めるのか…」

と、暗にタッグ結成をほのめかした。


そして、この日の一連の流れにより、TWINZ-3の概要が決定した。

12/31「TWINZ-3」において、『きまらモンスター軍 VS TWINZ連合軍』の、3対3全面軍団対抗戦が決定。この対抗戦の最後に行われる『U-15h選手権』にて、「バイソンきまら新1号」とTWINZ軍の代表が試合を行う。
その代表者選抜試合として、12/25「TWINZハウス」にて、代表者選抜トーナメント試合が行われ、そのトーナメント優勝者が、きまらに挑戦する。

また、ラリアット殺法とキングコミク・バンディがタッグを結成し、TWINZ軍と激突することも、合わせて発表された。対戦相手は、後日発表となる。

さらに、ある選手の「デビュー10周年記念試合」が、大会に花を添えることとなった。恐らく殺伐とした大会になるであろうTWINZ-3に、一服の清涼剤となるであろうと期待される。

また本日、大会事務局から入った情報では、TWINZ-3は大晦日当日、会場と時間差で配信される「ニアライブ中継」を検討中であるとのこと。大晦日は、紅白と格闘技だけじゃない。TWINZ-3で、プロレスファンは熱く燃え上がれ!

ニアライブ詳細は、決まり次第追ってご連絡致します。

以上

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