いずれ来る「史上最大の侵略」
日を跨いでしまいましたので昨日、1/13の金曜日。
TWINZ-4でも活躍した、虹野沙希さん(初代)が27歳の誕生日を迎えた日。会社の後輩が退団しました。
今年度の離脱は3人目でしょうか。昨年から続く離脱劇に補充人員は無く、うちの会社は「破滅への道」を転がり落ちています。
僕も5月の「契約満了」と合わせて脱退しようかと目論んでいますが、周囲の状況も含めてまだなんとも微妙な感じです。正直愛想は尽きているのですが…。
だが、人としてこの世に生を与えられたからには、何かこの業界に関わった「証」が欲しい。
そうなると僕の「退団の日」は、これくらいドラマチックな展開になるんじゃないだろうか?
刻は2006年5月。
キメンは、原因不明の体調不良に悩まされていた。寝ているとうなされる。ものすごい量の汗をかく。呼吸も荒い。
「脈拍260、血圧300、熱は50度近くもある」
ベッドの上で、きめんはうなされつづける。
そんな体調のまま、仕事のため出勤するキメン。しかし、もはやまともに仕事のできる体ではなかった。修理できるはずの機械が二重に見え、部品交換に失敗してしまう。
社有車に戻った後、キメンは気を失ってしまうのだった。
事務所の休憩室。起き上がろうとするキメンは、
「キメン、起きちゃダメよ」
と言う、事務員さんの声を聴いた。知らず気を失い、事務所に運び込まれていたようだった。
キメンの体の汗を拭く、事務員。
「さぁ、静かにして」
その言葉に、横になるキメン。体はもうまともに動かない。このまま、仕事に復帰することは出来ないのだろうか?
深夜。
キメンの寝ている枕元に、キメンと同じ姿の人物が浮かび上がる。彼こそは、
「キメン上司」
だ。キメン上司は言う。
「機械修理員340号。いや、ネット上での呼び名に従いキメンと呼ぼう。君の体は、過去の機械との激しい修理によって、多くのダメージを受けた。これ以上、この会社に留まることは危険だ。帰るときが来たのだ」
「しかし僕が帰ったら、この会社の機械の修理は、どうなってしまうのだ?」
「知らん!」
冷たく言い放つ、キメン上司。
キメンの最後の戦いのときが迫ろうとしていた。
その日の夜。
キメンは事務所を抜け出したものの、体調不良のため、思うように身動きが取れなかった。
街をさまようキメン。
そこに、事務員がカルディナバンに乗ってやってきた。
「どうして事務所から逃げ出したの?」
事務員はキメンに問い詰める。だが、その口調はあくまで冷静で、優しい。
しかし、キメンは答えない、いや、答えることが出来なかった。
「ねぇ、答えて!」
激しくなる口調。
その言葉に決意したかのように、キメンはゆっくりと振り返り、事務員に言った。
「僕は…僕はね、セールスマンじゃないんだ。機械を直すために来た、サービスマンなんだ!」
「えっ?」
背後から、強烈なライトが2人を照らす。
それは暗闇に、独特のシルエットを放っていた。
キメンは続ける。
「びっくりしただろう?」
「ううん、セールスマンでもサービスマンでも、キメンはキメンに変わりないじゃないの」
優しく微笑む事務員。
その笑顔を見て、キメンは続けて言った。
「『西』の空に、明けの明星が輝く頃、1台のカルディナバンが地方へと走っていく。それが、僕なんだよ」
キメン、決意の出撃表明である。
「さようなら!」
「待って! 行かないで、キメン!」
事務員の叫びは、暗闇の中に空しく響くのだった…。
どうせ退団するなら、これくらいドラマティックな最後を迎えたい。
それがこの世界で14年生きた、僕の「証」になるはずだから。
とりあえず、会社側の今後の「テコ入れ」に微かな期待を持ってみても良いですが、その「テコ入れ」も、
「修理屋全滅! 新商品は怪物だった!」
とか、そういうトラウマになりそうなテコ入れは、ご勘弁頂きたい。
しっかし、会社辞めてく人たちって、何であんなに元気のいい声出るのかなぁ?
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