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2006年2月23日 (木)

♪ヒサト~ア~レ~

オリンピックのように、短期間でヒーロー、ヒロインが出るのも捨てがたいが、長くスポーツを見てきて、若手の頃を知っている選手が、大舞台で活躍する姿と言うのは、見ているこちらもうれしいものである。

ベガルタ仙台と言う流浪のチームがJ1にいた頃、ジェフ千葉から「佐藤寿人」選手が、レンタル移籍でやってきた。
やたら滅法足の速いその選手は、レンタルながらも熱いハートで試合に挑み、積極的にゴールを狙う。時には客席をあおり、場内を盛り上げることも忘れない。
精神コマンドは、「加速、集中、熱血、魂、鼓舞、気合」辺りだろうか。

佐藤選手はレンタルながら、サポーター、観客から多大な支持を集めていた。

そして流浪のチームのJ2降格が決まってから、しばしのち。
佐藤選手は、自ら所属先であるジェフ千葉に移籍を志願。流浪のチームへと完全移籍した。仙台の観客の熱気が佐藤選手を動かしたわけだが、このときから佐藤選手は流浪のチームになくてはならない存在となった。

しかし、流浪のチームはJ2降格1年目を、6位と言うイカス成績で終了する。佐藤選手はJ2ランキング4位の20得点を記録。
 「来年、必ずベガルタをJ1に昇格させる」
と言う言葉を残してくれた。
しかし、流浪のチームフロントが「中期計画のチーム作り」と言う方針を言い出し、佐藤選手に迷いが生じた。自分は来年上がるといったのに、チームは3年程度でチームを作り直し、昇格するつもりらしい。
考え方ににズレがあるし、何よりそれでは「日本代表」という目標が遠のいてしまう。

考えに考えた末、佐藤選手は流浪のチームを去り、広島に移籍した。
サポーターは泣いた。悲しんだ。僕も一時期、応援する気力を失った。
しかし、これでベガルタがJ1に上がり、佐藤選手がそれよりも先に日本代表に選ばれれば、それで良いではないか。
 「このチームを去るんだから、日本代表に選ばれなきゃ許さない」
そんな思いで、佐藤選手を見送りました。

あれから2年。

佐藤寿人選手は、今年になってジーコジャパンに初招集され、流浪のチームは「中期計画」と言いながら、新人監督を1年計画で連れてきてしまい、シーズン後解雇。
どちらの判断が正しかったのかは、言うまでも無い。

そんな佐藤寿人選手が、昨日の日本代表インド戦で、途中出場ながら1ゴール1アシストの活躍を見せてくれました。
初ゴールが決まった瞬間、
 「うぎゃらわぉうぅわ~!!」
と声にならない悲鳴をあげ、飛び上がってしまいました。

まだ若手の頃から見ていた選手が、大舞台で活躍するシーンと言うのは、これほどまでに喜ばしいものなのか。
例えるなら、小橋建太さんが初めてスタン・ハンセンさんに勝ったときくらい?
そんな感じ。

地元にプロスポーツチームがあると言うのは、やはり大きいことなのだと思った瞬間だった。

そういえば流浪のチームは、宮崎でどうしているだろうか?
実はもう来週、J2開幕なんですけども。

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