« 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.1~ | トップページ | 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.3~ »

2006年7月13日 (木)

7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.2~

ココログメンテにて、更新できませんでしたがようやく復活。

part.1からの続き。

試合開始前に、この日の試合を確認する。

仙女の旗揚げ戦は全5試合。4試合が新人のデビュー戦で、メインが里村明衣子vsアジャコングである。
この前半4試合の新人の相手が、女子プロレス界の大物ですべて固められているのが、旗揚げ戦の注目すべきところ。
しかも、ただ大物を並べただけではなく、

 井上京子 : 巨体を生かしたパワー
 吉田万里子 : 華麗かつ複雑な関節技
 ダイナマイト関西 : 強烈な打撃と必殺の投げ技
 尾崎魔弓 : ヒール&ラフファイト

と、それぞれが異なる、その道の「スペシャリスト」が用意されている。
こんな連中を相手に、仙女の新人は五体満足でリングを降りられるのか?
期待と不安が入り混じる中、第1試合の煽りVTRが始まりました。

【第1試合】
金成 幸子(かなり さちこ) vs 井上京子

記念すべき仙女の旗揚げ第1試合。ゲートをくぐって入場してきた幸子は、リング前で一礼。
新人らしい姿勢に、好感が持てる。
ちなみにこの日の仙女の新人は、全員リング前で一礼していた。当たり前のことだが、里村の教育が行き届いていることが伺える。

対する井上京子は余裕綽々。
仙女旗揚げながらも場内に京子の弾幕が上がる辺りに、彼女の人気が伺えます。

 Dannmaku

「京子」と言う名前を見て、「浜口京子?」と思った僕は何を考えているのだろう?

リング上で相対した二人は、やはり歴然とした体格差。
身長では13cm、体重は40kg以上京子のほうが上です。大丈夫か、幸子?

 First1

思い返してみれば、3年前の「ノア選手会興行」で、ノア所属の井上雅夫選手が、
 「試合に負けたら、即・井上京子マッチ」
と言う謎の試合形式で負けて、試合後に井上京子のような風貌で登場した際、

Kyoko1 Kyoko2

 「京子のほうが、体格良くないか?」
と思ったほどです。
男子レスラー顔負けの、超肉体派。それが井上京子というレスラー。

ここで、隣席したヲズマさんから、貴重な情報を入手。

 「なんかロビーにいたら、高校生が 『あいつ、本当にやれんのかな?』 見たいなことを言ってましたよ。金成の同級生が来てるんじゃないですか?」

確かに、場内に制服の男女高校生が多いのは気になっていた。
幸子は89年12月生まれのまだ16歳(!)なので、もしかしたら中学校時代の同級生かもしれない。いずれにせよ、地元仙台出身なので、その可能性は高いだろう。
かつての同級生か、クラスメイトが見つめる中、仙女旗揚げの歴史的なゴングが打ち鳴らされました。

試合開始と同時に、京子の胸元へエルボーを叩き込む幸子。しかし、京子はびくともしない。ダメージは0だ。
反対に、たった一度の攻撃でダウンを奪われる幸子。ボディスラムで投げられた際には、場内から悲鳴が上がる。
「ボディスラムで」、だぞ?
京子攻め手を緩めず、105kgの体重を乗せて、幸子に逆エビ固めでギブアップを迫る。

 First2

腰をしたたかに打ちつけ、エルボーの連発で体力を消耗した幸子は、なすすべ無しか?
しかしここで、執念でロープへ逃げる。場内大歓声。

 「凄い! 耐えた幸子も凄いが、場内の反応が凄い!」

ボルテージは、早くも臨界。
ここまでリング上の選手に集中しきった会場は、個人的には記憶が無い。会場の見事な一体感。地元選手への、熱烈な後押し。

この段階でこの試合は、第1試合の役目は勤め上げていた。

限られた時間の中で練習してきたことを、全力で出す姿勢。
そしてどんな相手であろうと、負けないという気迫。
それは十二分に、会場中に伝わっていた。

試合終盤、京子のボディアタックで足元のフラフラな幸子が、何とか反撃の機会を伺う。
すると、京子のバックを取って、ジャーマンの体勢に入る幸子。ぼろぼろの身体でも、まだ目は死んでいない。

 First3

 「ぶっこ抜けーっ!!」

僕も思わず、口を付いて出た。体重差40kgをものともせず、腰を痛めながらも本気で投げようとしていた。
一瞬京子の身体が浮く。この写真の、京子の真剣な眼差しから、必死のディフェンスが伝わるだろう(クリックでVGAに拡大)
その姿に、感動せずにはいられない。

結局、試合は5分56秒、ラリアットからの体固めで井上京子選手が勝ちましたが、金成幸子選手の戦いぶりを見て、この日の興行は、
 「行ける!」
と言う確信がもてました。

場内の歓声がそれを物語っていたし、足が立たない金成を起こし、健闘を称えた井上京子選手もそう感じたのではないでしょうか?

 First4

場内の空気が完全に温まり、いや熱くなり、第2試合を迎えます。

part.3へ続く。

一人言。
なんか、ドツボにはまってきたぞ。

|

« 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.1~ | トップページ | 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.3~ »

プロレス」カテゴリの記事

コメント

読んでいてあの熱気が少し蘇りました。
アツイっす(笑
1日1試合なわけですが、あと5日間楽しみにしております。

投稿: ヲヅマ | 2006年7月13日 (木) 23:14

試合の尺で言えば二週間はかかるな。

就職してくれ。もう。

投稿: 暁AK | 2006年7月13日 (木) 23:21

ヲズマさん
> 1日1試合なわけですが、あと5日間楽しみにしております。

今週の週プロはメインの里村vsアジャしか載っていなかったので、来週までには上げたいなと(笑)

暁さん
> 就職してくれ。もう。

沼ちゃんのような営業は、僕には出来ません。リングアナでもやるか?(笑)

投稿: きめん | 2006年7月14日 (金) 01:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.2~:

« 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.1~ | トップページ | 7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.3~ »