7/9センダイガールズプロレス旗揚げ観戦記~part.6~
part.5からの続き。
【第4試合】
奥田 朱理(おくだ しゅり) vs 尾崎 魔弓
第4試合の煽りVTR。
奥田選手は、子供の頃からプロレスファンだったと説明がある。
全日本プロレスの武藤選手との2ショット、小島選手との2ショット。
「凄いね。本当にプロレスファンなんだね」
隣席のヲズマさんと感心する。VTRはまだ続く。
小島選手の2ショットに続いて、小島選手との2ショット。続いて、小島選手との2ショット。
「って言うか、小島ファンかよ!」
VTRに突っ込み。
いや、小島選手は良い選手ですよ。
さらにVTRが進むと、この試合のみ特別レフェリーとして、全日本プロレスの「和田京平」レフェリーが裁くことが説明された。
どよめく場内。
なんでも、朱理選手を子供の頃から知っているそうで、デビュー戦と言うことで自らレフェリーに名乗りを上げてくれたのだそうだ。
この日は埼玉県で全日本の試合があったと言うのに、わざわざ仙台まで来てくれた和田レフェリー。良い人だ。
朱理の相手、尾崎魔弓選手はデビュー当時からヒール(悪役)レスラーをしている反面、「OZアカデミー」と言うユニットを結成し、興行を主催したり、選手を育成したりしています。
VTRでもその2面性に着目し、
「どちらの顔を出すのか?」
と期待をあおります。
さて試合。
選手紹介に続いての「レフェリ~ 和田京平~」に合わせて、「京平コール」が起きる。いい雰囲気だ。
握手を求める朱理に対して、尾崎は相手にせずコーナーに戻ろうとする。すると、朱理は追いかけていき、
再び、握手を求める。
純粋な新人としての行動なのか、プロレスファン的な「プロレス頭」が働いたものかは分からないが、大した強心臓。
これにカチンと来たのか、尾崎は朱理を捕まえてリング外へと投げ捨てる。
この日初めての場外乱闘。
楽しそうに朱理を痛めつける尾崎。
机への叩きつけ、鉄柱への攻撃で場内悲鳴。尾崎はヒールファイト全開で、朱理を痛めつけていく。この展開では、朱理はなすすべ無し。
さらに、リング内に朱理を上げた尾崎は、OZアカデミーの選手を呼び込み、3人がかりで朱理を攻撃。このまま一方的にいたぶられて、負けてしまうのか?
ここで活躍したのが、日本一厳格なレフェリー京平さん。
乱入、手出しを続ける、OZの選手にキック!
強制的に排除します。場内ヤンヤの大喝采。
しかし1対1になったからと言って、その実力差はかけ離れています。
逆エビ固め、キャメルクラッチで、徐々に朱理の体力を奪っていきます。さらに、キャメルクラッチ中に額に噛み付いたり、チェーンを持ち出したりして、ヒールとして場内を煽ることも忘れません。
しかし朱理がここから粘ります。
回転エビ固めで尾崎の虚を付くと、ドロップキック、ジャンピングニーで攻め立てます。額にはうっすらと血がにじんでいるような気がしますが、それでも恐れず、ひるまず、前に出る姿勢は素晴らしい。
場内は声援で、朱理を後押しします。
しかし尾崎は百戦錬磨。
強烈な朱理の胴締めを喰らいながら、セコンドから渡された水を飲んで一休み。
試合のペースを新人に握らせることはしません。
その後、張り手の打ち合いで食い下がった朱理でしたが、最後は尾崎の裏拳をモロに喰らい、14分51秒体固めで敗れました。
試合後、尾崎は新人4試合の中で唯一、相手を称える姿勢は見せず、一人でリングを後にします。
そのヒールを貫く姿勢はさすが。
しかし試合直後、自分の飲んでいた水を倒れていた朱理にかけたのは、嫌がらせではなく、健闘を称えているように見えたのは、僕だけではないはず。
新人4選手が、練習で学んだことを必死でリング上で表現してみせた。
試合こそ4戦全敗だが、今日ばかりは結果がすべてではない。
そして最高の形で、メインへとバトンは託されるのだった。
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