アングル/TWINZ-0、TWINZ-1回想
注:
年末恒例のドリームキャスト用ソフトジャイアントグラム2000の大会
「TWINZ」
の、データベース化を目論んだ、過去のアングル(煽り)のコピーかつ加筆、修正文書です。
分からない人は飛ばしてください。
また年末までの間、タイトルが
「アングル/」
で始まる時は、煽り文書時ですので、必要に応じてスルー下さい。
----------TWINZ-0 及び TWINZ-1 の軌跡----------
2003/12/27 TWINZ-0
2003/12/31 TWINZ-1
~史上最大の血戦! ペギー・ボンバー、キングコミク・バンディ誕生!!~
ドリームキャストに「全日本プロレス3 ジャイアントグラム2000」と言うゲームがある。
今ではゲームショップの中古で1000円もしない代物だ。しかしこのゲームは、僕の知る限り最高にして最強のプロレスゲームだ。
時代背景は2000年。全日本プロレスが分裂し、プロレスリング・ノアが旗揚げ。
ジャイアント馬場さんはすでに亡くなり、ジャンボ鶴田さんも亡くなった年に発売されたこのゲームは、発売時には全日本所属選手のほとんどが脱退、ノアを旗揚げしていたと言う、いわく付きのゲームだ。
このゲームの最大の特徴は、習得した技を練習し、磨き上げることにより、自分の好きな
「技名」
を付けられるようになること。
また、このゲームの特徴として、
「観戦モード」
と言う、ただ見ているだけのモードがある。
このモードのおかげで操作を忘れてしまっても、過去に自分が作ったレスラーのデータさえ残っていれば、当時の思い入れたっぷりにゲームを楽しむことが出来るのである。
当時、テイム名人がうちに遊びに来たときのこと。
本来ならばシューティングゲームを遊ぶはずだったのだが、なぜかその日は
「せっかくだから、全日で対戦しない?」
と言う話になった。
たまたま記録した彼のセーブデータの中に、昔育成したレスラーの記録が残っていたのだ。
僕とテイム名人はかなりこのゲームをやりこみ、お互いに凌ぎを削っていた。なので僕は、この対戦要求にノリノリで飛びついた。
この後待ち受ける、過酷な運命も知らずに。
ホコリまみれのドリームキャストを取り出し、起動。
2000年以来、約3年ぶりの観戦モードでの試合を告げるゴングが、高々と鳴り響いた。
きめん育成レスラー : クラッチ昭和
テイム名人育成レスラー : トミー・ボンバー
試合は、時間無制限一本勝負。
まずはお互い様子見。チョップ、エルボーの打ち合いが続く。しかし中盤からトミーが勝負をかける。リング中央でトミーのオリジナル技 「トミーの血と肉」 が、がっちりと決まる。
苦しい昭和。ギブアップか? 必死でロープに手を伸ばす。
今度は昭和の反撃だ。オリジナル技 「光ったぞ!なんだこれは?」 が炸裂! しかし、これもエスケープ。
一進一退の攻防が続く中、試合は終盤、大技のラッシュとなった。ハイレベルな攻防は、昭和がトミーの背後からのスクールボーイ(丸め込み)で、あっけなく3カウントが入った。
悔しがるテイム名人。喜ぶ僕。
しかし戦い終わればノーサイド。懐かしい記憶に加え、楽しい思い出が書き込まれて終わる。
…はずだった。
翌週。
また遊びに来たテイム名人は、
「もう1回対戦しない?」
と言ってきた。
よほど先週の負けが悔しかったのだろう。今回は対戦前に、お互いコスチュームも変えてきた。気合の入り方が先週とは違う。手の内は全て先週でわかっている。今回は相手が奇襲を仕掛けてきた。
開始からトミーの大技の連発!
秒殺も辞さない構えだ。徐々に追い込まれる昭和。トミーの勝利は目前だ。しかしそこに隙が生まれた。
昭和のもう一つの必殺技 「道場の血と汗と涙の結晶」 が炸裂! 虚を疲れたトミーはペースを乱す。そして昭和がトミーの背後を取っての、ジャーマンスープレックス一閃!
今度は文句のつけようの無い、3カウントを奪って見せた。
「コスチュームなんか変えたってな、中身が変わってねーんだよ、テメエは!」
と言いたげに相手を見下ろすクラッチ昭和。
うなだれるトミー・ボンバー。
「俺は変わってなかったのか・・・」
と言いたげな、さみしそうな表情だ。
「もう1回だけやろう!」
テイム名人のその発言を、僕は却下した。対戦を拒んだわけではない。
もう1度対戦するに辺り、ある条件を出したのだ。
僕は言った。
「もう一回やるのは簡単だが、どうだ? お互い違うキャラで対戦したくは無いか?」
「それは確かにしてみたい」
「例えばこれから2ヶ月近くの期間、互いに秘密裏に選手を鍛え上げ、その選手同士が大晦日に対決すると言うのではどうだ?」
そう、2003年当時の大晦日。
紅白歌合戦が始まる中、民放ではPRIDE、K-1、そして猪木祭りの3大格闘技イベントが軒を連ねるのだ。
曙vsボブサップ、ミルコ、ノゲイラ、吉田秀彦vsホイス・グレイシー。そうそうたる格闘技界の顔ぶれが、年末のお茶の間をにぎわせる。
そしてさらにその裏で、僕とテイム名人の新育成レスラーが、観戦モードで対決するのだ。
加えて、負けたほうのキャラクターは、対戦相手の手によって、
「その育成レスラーのデータを消されてしまう」
と言う、最悪の条件付き。これを逃げるわけには行かない。真っ向から受けて立つ!
すでにテイム名人の本拠地では、最強のレスラー
「ペギー・ボンバー」
選手が、日々ハードトレーニングをこなし、来るべき日に備えているらしい。
こちらも負けるわけには行かない。
クラッチ昭和に世界を探索させて見つけた、最上級の素質を持つモンスター
「キングコミク・バンディ」
が、寝る間も惜しんで練習に励んでいる。
除夜の鐘の音と共に2004年の日の出を迎えることが出来るのは、2人のうちのどちらか一人。
お互いに絶対負けられないセメントマッチが、年末の日本を熱くする。
----------TWINZ-0 及び TWINZ-1 の軌跡 了---------- (一部修正、加筆)
当時からこんな文書書いて、同じようなことしてたんですね。
今知りました。
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コメント
TWINZとはある主催者の敗北の歴史である、
・・・という話しを聞いたことがある。
投稿: 暁AK | 2006年11月23日 (木) 20:12
やっべー、面白いよ。やっぱ。
でも年末は予定が・・・
投稿: ヲヅマ | 2006年11月23日 (木) 23:07
面白そう!!!
これは是非、大晦日にストリーミング中継を!!!!(爆)
投稿: Joynass | 2006年11月24日 (金) 09:05
暁さん
> TWINZとはある主催者の敗北の歴史である、
プロレスラーとして挫折した人が、プロモーターやマネージャーで花開くことは良くあります。
ヲズマさん
> やっべー、面白いよ。やっぱ。
参加者以外で反応してくれるのは、あなたくらいです(笑)
Joynassさん
> これは是非、大晦日にストリーミング中継を!!!!(爆)
「爆」どころじゃなく、本当にやってますよ(笑)
一昨年は、確かリアルタイムで映像を上げつつ、更新状況を告知してたんですが、視聴者はかなり少なく、完全敗北でした(笑)
投稿: きめん | 2006年11月26日 (日) 00:13