アングル2006/TWINZ-5~迷走からの復活~
~迷走からの復活~
平成プロレス不況の余波は、不景気知らずと思われていたTWINZのリングにも、思わぬ形で影響を及ぼすこととなった。
「バイソンきまら新1号」のファイトを見たテレビ局幹部が、
「きまらは裏社会と繋がりがあるのではないか?」
と、懸念を感じ、スポンサーからの追及を逃れるため、TWINZのテレビ中継を打ち切ってしまったのだ。
きまらはアマゾン奥地で生まれた野生児そのもの。
裏社会との繋がりどころか、裏社会の存在そのものを知らない、ピュアな人生を歩んできた男。そんなことがあるはずは無い。
きめん原社長は、事態の収拾を図るため、テレビ局幹部に直接直訴。中継打ち切りの撤回を求めたが、決定は覆されることは無く、TWINZ中継は打ち切られることとなり、お茶の間にTWINZの熱いファイトを届けることが出来なくなってしまった。
くしくも打ち切り決定のその日は、TWINZ道場落成式の日であった…。
悪い事は続くものである。
TWINZの方向性に納得の行かない「無我殺法」が、TWINZ離脱を表明。これは、ラリ@殺法の現場監督復帰以来、常に噂されていたが、契約更改の席で正式に退団を申し入れ、TWINZ側に受理された。
無我殺法の思想に同調し、クラシカルなスタイルがファンに人気の「クラッチ昭和」もTWINZ退団を決意。TWINZのリングを盛り上げた選手が、次々と離れていくこととなった。
退団はそれだけでは収まらなかった。
TWINZ創成期、いやローカル団体として旗揚げした「プロレスリング・サターン」の時代から人一倍身体を張って戦い続けてきた、「ドラゴン殺法」も遂に退団を申し入れ、TWINZ側からの慰留も無いまま、寂しく去って行った。
その後、「ドラゴン殺法」を中心とした新団体、
「無我ワールドTWINZ」
の旗揚げ記者会見が行われた。
この団体名は当初、『TWINZ』の名称が使われていることから、ファン・関係者の間で物議をかもしたが、
「ワールドTWINZ」
と言う商標登録を、ドラゴン殺法の経営する会社が押さえていたため、TWINZ側は黙認する形となった。
TWINZのリングは、昨年までの栄華がウソのように、波乱・混乱が渦巻く状況となった。
しかし、そんな状況を支えたのは、TWINZのファン達だった。
TWINZ崩壊の危機にファンが立ち上がり、選手達が集う公開記者会見には、会見会場に入りきれないほどのファンが集まり、選手達に自分達の思いを伝えた。
「俺達はTWINZが好きなんだ!」
「TWINZを無くさないでくれ!」
そんなファンの声にこたえるように、TWINZ-5の大晦日開催が、今年も決定された。
続く。
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コメント
来た!
投稿: 暁AK | 2006年12月27日 (水) 08:02
暁さん
> 来た!
はい、盛り上げていきましょう。
投稿: きめん | 2006年12月31日 (日) 12:04