アングル/TWINZ-3回想
注:
年末恒例のドリームキャスト用ソフトジャイアントグラム2000の大会
「TWINZ」
の、データベース化を目論んだ、過去のアングル(煽り)のコピーかつ加筆、修正文書です。
分からない人は飛ばしてください。
また年末までの間、タイトルが
「アングル/」
で始まる時は、煽り文書時ですので、必要に応じてスルー下さい。
----------TWINZ-3 の軌跡----------
~復活!炎の飛龍!!~
「TWINZ-2 ワールドトーナメント」において、8人参加によるトーナメントの激戦を制し、見事優勝したのは、
「バイソンきまら新1号」であった。
きまらは、反則やりたい放題、暴れたい放題の 「ヒール(悪役)レスラー」 だったが、その卓越したセンスと、玄人も唸らせる抜群のレスリングテクニックを持っており、プロモーター、レスラーからも一目置かれる存在であった。
結果、TWINZ-2後の巡業での 「ハウスショー」 は、いずれの会場でも、きまらがメインイベンターとして試合を行い、興行を成功に導いていた。
そんな状況を嘆く、1人のレスラーがいた。
セガサターン時代から活躍する古参のレスラー、「ドラゴン殺法」 であった。ドラゴンは、反則のまかり通るきまらのスタイルに憤慨し、我が物顔でTWINZのリングを暴れまわるきまらの姿を見て、
「あんなものはTWINZのリングじゃない」
と一人呟くのだった。
そんなある日、ドラゴンは「きまら主催興行」において、異様な光景を見た。
マネージャーの「ドクハント」率いるきまらが試合をしている最中、観客の誰もがきまらを「守護神」として崇拝し、奉っている姿だった。
「サー・ハント! サー・ハント! 今夜も私たちの魂をメチャメチャにしてください」
観客の熱狂度はもはやMAXだ。
「なにっ! きまらが”守護神”で、それを創った”ドクハント”が神だというのか!!」
ドラゴンは愕然とし、そして続けた。
「20年以上の歴史を持つプロレスゲーム史上において、ベビー、ヒールの域なく支持された最初のレスラー、それがブルーザー・ブロディだといわれている。だが、その ”ブロディ革命” ですら、10年以上の歳月を費やしたのだ。
しかし、やつの ”きまら革命” は、わずか1年足らずでそれを成し遂げてしまった。やつは、プロレスゲームの歴史も塗り替えてしまったのか?」
そして、ドラゴン殺法は、一戦を退いていた、TWINZのリングに復帰することを決断。
自らきまらを倒すべく、トレーニングを再開した。
~きまらモンスター軍、襲来!~
TWINZのメインイベンターとして、全国巡業を終えたきまら。
その日は巡業最終日、太白ホールでの試合だった。しかし、その日の興行は普段と違い、何かリングに集中できない、違和感のある空気が漂っていた。
途中ある選手の乱入があり、混乱した状況のまま試合はメインまで進む。しかしメインは、きまらがきっちりと試合を締めた。
その直後。きまらは、何かを探すようにリング上を徘徊しながら、場内を見渡す。なにか、大事な人物を探しているようにも見える。そんな状況の中、突然館内には 「威風堂々」 が鳴り響いた。
その直後、バルコニーに向かって跪くきまら。
そして次の瞬間、太白ドームのバルコニーに現れたのは、「きまらモンスター軍総統」 として、ジャイアントグラム界を制圧せんと企む、「きめん田総統」 の姿だった。
きめん田総統は、ビビってたじろぎ、声も出ない観客に向かって、自信満々にこう言い放った。
「愚かなるTWINZファンの諸君。私がきまらモンスター軍総統、きめん田だ!
我々きまらモンスター軍は、ジャイアントグラム界を根こそぎ破壊する! 無論、このTWINZのリングも治外法権では無い」
声高らかにTWINZ侵攻を宣言した、きめん田総統。場内には大ブーイングが響き渡る。
しかし、そのブーイングを大歓声に変えながら、リングに踊りこんで来た選手がいた。TWINZのリングをもっとも愛する 「トミー・ボンバー」 であった。
トミーはマイクを取ると、きめん田総統に向かって叫んだ。
「おい、きめん田。いや、総統。お前はそうやってジャイアントグラムをバカにしてるけど、お前も少しはジャイアントグラムをかじったんじゃないのか? だったらもう少し、ジャイアントグラムを大切にしろよ」
場内は拍手喝采。トミーコールも巻き起こる。
しかし、きめん田総統は答えた。
「引き篭もりのトミー君。相変わらず、甘い考えを持っているようだな。我がきまらモンスター軍を、その辺の出来の悪いヒール軍団といっしょにしてもらっては困る。すでにTWINZ選手の引き抜きは、完了している。まあ、引き篭もりながら、誰が引き抜かれるのか、楽しみに待っているがよい。ペターン!!」
きめん田総統は、「威風堂々」のテーマに乗って、何処かへと消え去った。
~さらわれた蛾珍子~
翌日。
ところ代わって、とある公園。
「TWINZ-2」で初戦敗退ながら、ファンのハートをガッチリと掴んだ「蛾珍子」。
彼が、子供達と一緒に公園でボランティア活動をしていると知ったクラッチ昭和は、その様子を一目見ようと、公園に足を運んだ。
しかし、公園には蛾珍子の姿はなかった。だが、日々蛾珍子がボランティア活動をしていた周辺には、何者かが争った形跡が残されていた。
破損した遊具、血の残る砂場。
「一体ここで何が…」
そう思いながらも、蛾珍子を探すクラッチ昭和の前に、驚くべきものが飛び込んでいた。それは、きまらモンスター軍の旗だった!
なんと、蛾珍子はきまらモンスター軍の手によって、さらわれていたのだった!!
「うわぁ、やられた! 蛾珍子取られちゃったよ! き、きまら軍。うわぁ、蛾珍子さらわれちゃったよ!」
きめん田総統の宣言どおり、TWINZ選手の引き抜きは、「蛾珍子誘拐」 と言う形で実行されていた。
公園には、クラッチ昭和の声が空しく響くのであった…。
~革命戦士と天下を取り損ねた男~
きまらモンスター軍襲来から、遡ること1時間と40分。
巡業最後の試合の休憩時間明けに、その男はやってきた。TWINZ-1開催後、TWINZにクソぶっかけて出て行った男が、疾風怒濤のごとく、リングに乱入してきたのだ。
その男 「ラリアット殺法」 は、マイクを掴むと、おもむろに場内に向けてメッセージを発信した。
「テメーらのこの状況が今、何を物語ってるか分かるか? 俺はこのTWINZのリングの、ど真ん中に立ってんだぞ、今。このベールをぶち破ったのは、お前なんだ、オラ。」
場内はラリアット殺法に向けて、大ブーイングを放つ。これこそがTWINZファンの総意だとばかりに。
そこへ、怒りの表情でリングへ向かう男がいた。TWINZの若きエース、「フランソワー・ズモレシャン」 である。
リング上で対峙する、ラリアットとズモレ。しばしの睨みあいの後、ラリアットが口を開いた。
「ズモレ、よーくお前だけ上がってきたな。TWINZの天下を取り損ねた男が、よーく上がってきた。
ひとつだけ聞いとけよ。中にいる人間が信頼されなくて、外に出て行った人間がこのど真ん中に立ったってことは分かるか!? 分かるか?
U-15hトーナメントに出なかった俺が罪を背負うのか、きまらに負けたお前が罪を背負うのか?」
ズモレはラリアットに向かって一歩踏み出す。一歩下がるラリアット。しかし、そのマイクは止まらない。
「最後にひとつだけ言ってやろうか? もし見たくもねぇ、聞きたくもねぇ、次にこのど真ん中に立つときは、俺の ”パワーホール” 全開で、このど真ん中に立ってるからな。分かったか!?」
場内には大「ラリアット」コールが巻き起こる。しかし、そのマイクアピールに怒ったズモレが、ラリアットに突進する。二人はリング中央で、激しいビンタの応酬を繰り広げる。
すぐさまセコンドに分けられる二人。ラリアットは、最後とばかりにズモレに言い放った。
「ズモレ、さすがにお前はTWINZの天下を取り損ねた男だ。ズモレ!」
その言葉に、ズモレの表情がさらに険しいものに代わる。しかしラリアットは、そんなズモレを置いてリングを降り、すばやく立ち去っていった。ズモレは、
「何がラリアット殺法だ。勝手に出なくて、勝手に戻ってきて。都合のいいこと言ってんじゃねえ、コラ! TWINZは俺たちのリングなんだ」
ズモレの怒りは収まりようがなかった。
そんな中、TWINZ勢で唯一違う反応を見せた男がいた。『黒星のカリスマ』 こと「キングコミク・バンディ」である。コミクは、
「ラリアットは商品価値がある。場合によっては、俺が横に立つこともある。俺の黒と、ラリアットの黒。どちらの黒がマットを黒く染めるのか…」
と、暗にタッグ結成をほのめかした。
様々な感情が入り乱れ、これまでに無い盛り上がりを見せているTWINZ-3。
戦士の激闘は、終わりを知らない。
----------TWINZ-3 の軌跡 了---------- (一部修正、加筆)
シリーズ史上、最も完成度が高いと評判のTWINZ-3のアングル。
もう、参加者ですら置いてきぼりな内容です。
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