短編小説(超長文)/MHP2G/Ki-Men的狩猟生活~外伝~ 第八話 輝ける明日へ(PC推奨)
注:
もう2度と(以下略)
超長文! 携帯大注意!!
苦手な方はスルーのほど。
素人の文章ゆえ、乱筆乱文はご容赦。
厨ニ病要注意!
前作:短編小説(超長文)/MHP2G/Ki-Men的狩猟生活~外伝~ 第七話 ハンター総突撃(後編/PC推奨)
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Ki-Menはついに、最強モンスターラージャ・ミドラを倒した。
そしてついに、謎に満ちたウカムバス帝国の秘密、ウカムルバス皇帝の正体に迫ろうとしていた。
「ナルガロン、Ki-Menを雪山深奥に招待しろ」
ウカムルバス皇帝のその言葉にナルガロンは逆らえるわけも無く、Ki-Menを出迎えるために帝国を後にした。
ポッケ村では、疎開を諦めた者たちが身を寄せ合い、少ない食料を分け合いながら生活を続けていた。
Ki-Menはそんな村民たちに、残り少なくなったこんがり肉や、回復薬を分け与えつつも笑顔で接していた。
そこに、ウカムバス帝国のモンスターが現れる。
「きゃあっ!」
「お前たちは!」
Ki-Menが身構える。
しかしそこに現れたナルガロンは眉一つ動かさずに言い放った。
「ウカムルバス皇帝はお前と1対1の会談を望んでおられる」
「なんだと!?」
「会談は我らの雪山深奥で行われる。ついてくるか?」
「ナルガロン、その会談を受けよう」
「兄貴!」
「Ki-Menさん!」
村人からは不安視する声が上がるが、この機会を逃す手は無い。
「俺はこの目でウカムルバス皇帝を見てみたい。先輩、みんなを頼みます」
先輩ハンターに村のみんなをお願いし、Ki-Menはナルガロンに導かれるまま雪山深奥へと向かっていった。
「ウカムルバス皇帝、命令によりKi-Menを連れてまいりました」
案内された場所は雪山深奥のさらに奥、普段人が絶対に立ち入らない未開の地であった。
目の前には誰も目にしたことの無い、ウカムルバス皇帝が鎮座する。
「このKi-Men、ウカムバス帝国の招待を受け、この地へと出向いた。会談を受けよう」
「Ki-Menにして、ハンターギザミXたる者よ。世はそちにウカムバス帝国最高位の『崩壊』の称号を送る」
「俺はそんなものを受け取るつもりは無い。そんなことよりも会談を始めようぜ」
「世はそちの力と能力を誰よりも評価しておる。世はそちに、ポッケ村の支配を任せても良いと思っておる」
「俺がポッケ村の支配者に?」
ウカムルバス皇帝からの言葉は衝撃的なものであった。
人々を裏切り、モンスター軍団の長となれと言うのだ。まったく意味が分からない。
そこにナルガロンが割って入る。
「お待ちください皇帝陛下。我らの宿敵であるハンターに帝国最高位を与えるなどと!」
「黙れナルガロン! 世の決定に逆らうのか?」
「たとえ皇帝陛下のお言葉でも従えません。Ki-Menは私がこの尻尾にかけて倒します」
言い終えると同時に、ナルガロンの目が赤く光り、高く咆哮する。
怒りモードのナルガロン。これを生身で追うのは常人にはまず不可能だ。
四方八方から飛び掛るナルガロンに、Ki-Menはなすすべが無い。しかし、振り向きざまの一瞬の隙を突いて双剣がナルガロンの顔を切り裂く。
あらわになるナルガロンの顔の傷。それは部位破壊済みの証だ。
(第3話にて報酬確定済み)
傷を見られ、さらに怒りが増すナルガロン。
「私の顔のキズにかけても、貴様だけは絶対に倒す!」
棘弾に強烈な尻尾叩きつけと、徐々にKi-Menを追い詰めるナルガロン。ついにモンスターの悲願を果たすかと思われたそのとき、強烈な冷気がナルガロンを襲った。
白い雪玉に固められるナルガロン。
「こ、皇帝陛下…。」
「愚か者め! そちの役目は終わった!」
身動きの取れないナルガロンに、ウカムルバス皇帝の容赦の無い尻尾攻撃が加えられる。
哀れナルガロンは氷の破片となり、跡形も無く砕け散った。
皇帝は改めて問いかける。
「Ki-Menよ、返答はいかに?」
「俺の好きなポッケ村は、あらゆる生命が仲良く共存する世界だ。そこに支配者など必要ない!」
「もう1度たずねる。ポッケ村に君臨し、支配者となるつもりはないか?」
「ない! そんなもの、ばかげた話だ」
「ならばお主は、名もなきハンターとしてここで命を落とすことになる。あのときの人間のように」
「?」
「会談は決裂だ。この雪山が貴様の墓場となる」
ついにウカムルバス皇帝がその真の姿を現した。
「崩竜」と呼ばれる究極の力を持つモンスターとの最終決戦の幕が、ここに切って落とされた。
ウカムルバス皇帝の絶対零度のブレスがKi-Menを襲う。
生身でこの攻撃に耐えられるものはいない。ナルガロンのように氷となり砕け散るだけである。
そう、生身であるならば。
「ふはははっ! これで世に逆らうものはいなくなった。これからはウカムバス帝国がポッケ村を支配する」
高笑いをするウカムルバス皇帝。
しかしそこに、静かに近づく足音が聞こえる。
「何やつ!?」
1歩、また1歩と歩みを進めるその男は、力強く答える。
「俺は太陽の狩人、Ki-Menハンターブラァッ!ギザミX!!」
「!」
「ウカムルバス皇帝、ポッケ村の平和を守るため、俺は何度でも蘇る!」
「世もウカムバス帝国50億のモンスターのために、死ぬわけには行かぬ!」
ウカムルバス皇帝のブレス攻撃。
しかし逃げるのではなく、近付く事こそが近接武器の真骨頂。
リボルケインという名の双剣「コウリュウノツガイ」が皇帝の爪を断ち切る。
「おのれ!」
皇帝が高く飛び上がり、圧し掛かってくる。
潰されればひとたまりもないが、その身体は無防備である。
「ロボハンター!」
近接では届かない背びれを、腹から打ち込むボルティックシューターと名づけた貫通弾で破壊する。
だが、ヘビーボーガンで動きの鈍ったKi-Menを見逃す皇帝ではない。
絶対零度のブレスが再びKi-Menを襲い、雪玉にする。身動きの取れないKi-Men。
「砕け散れ、Ki-Men!」
皇帝の尻尾攻撃。動きの鈍ったKi-Menにかわす術はないはずだが、
「バイオハンター!」
回避性能+回避距離で危機を脱する。
バイオブレードと言う名の飛竜刀【椿】の気刃斬が、ウカムルバス皇帝の尻尾を断ち切る。
追い詰められたウカムルバス皇帝は、やおら語り始めた。
「Ki-Menよ、我らモンスターを追い詰めたのは貴様たちハンターだ」
「なんだと?」
「ハンターに行き場を追われ、失い、その結果雪山深奥に潜った。しかし今、その深奥すらお前たちハンターに奪われようとしている。侵略者はお前たちハンター、いや人間なのだ!」
「バカな!」
「Ki-Menよ、覚えておくがいい。現存する力はいずれ、強大な力によって滅ぼされる。お前たち人間もいずれは追い詰められ、滅ぼされることになるであろう。その刻を楽しみにしているぞ」
言い終えるが早いか、ウカムルバス皇帝は立ち上がり攻撃を加えんとするが、Ki-Menは隠し持っていた音爆弾を放り投げる。
巨体が崩れるように倒れ、もがく皇帝にKi-Menの一撃が炸裂する。
「リボルケイン! 鬼人乱舞!!」
ウカムルバス皇帝の絶命の叫びが、雪山深奥にこだまする。
ついにKi-Menは、ウカムバス帝国の支配者ウカムルバス皇帝を打ち倒し、長き戦いに終止符を打った。
「よくぞ敵を取ってくれた」
皇帝を倒したKi-Menを、村長のオババが出迎える。
かつて皇帝の前に命を落とした伝説のハンターは、オババの身内だったことをそのとき初めて知った。
恐怖が過ぎ去った村には、かつての活気が戻りつつあった。
だが、
「集会所のお姉さん、下位、上位、G級、みんな元気で」
Ki-Menは村のみんなに別れを告げて旅立つ。
ただ何も考えず、ポポにまたがり去っていく。
さらば、Ki-MenハンターBLACK RX。
ありがとう、Ki-MenハンターBLACK RX。
~完~
足掛け2年にわたる長期連載、足跡機能も無くなりこんな駄文をどなたが読んでるのかさっぱり分かりませんが、最後まで読んで下さった方がいたなら、真にありがとうございました。
きめん先生の次回作にご期待ください。
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