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2012年8月26日 (日)

日常/父逝去

 「こいつがおらいの『えへもち』だから」

幼少の頃、父は僕を紹介するときに毎回のようにそんなことを言っていた。
 「えへもちってなんだ?」
その疑問は、ふとした他人との会話から解き明かされることになる。

 「俺は○○家の『位牌持ち』だからさぁ」

あぁ、なるほど。
「えへもち」ではなく「位牌持ち」のことだったのか。
さすがに戦前の田舎生まれの父である。日本語の翻訳も難しい。

8月23日(木)19:02
父が永眠しました。
享年77歳。

子供の頃からだらしがなくて、毎日のように夫婦喧嘩を繰り返し、常識もなかったので、一緒に歩くのも恥ずかしかった。
仕事も頻繁に変わり、母はそのたびに苦労し、聞くところ僕が小学校時代には「生活保護」の申請を受けていたこともあるらしい。

3年ほど前にタバコが原因で入院し、「余命1年」の宣告を受けたにもかかわらず、隠れてはタバコを吸い続け、僕が「タバコを止めろ」と言っても
 「吸ってねぇ!」
と逆ギレ。
人目につかないようにトイレでこそこそ吸った挙句にそんなことを言われるものだから、
 「中学生か!」
とこちらも怒鳴りつけたが、なんせ中学時代から酒もタバコもやってる世代なので、聞く耳はなかったのかもしれない。

正直近年は相手にもしていなかったのだが、僕の周囲には失礼ながら父親を早くに亡くしたり、兄弟で父が違っていたりする友人がいるので、彼らの助言を聞き入れ、ほんの少しは父の話に耳を傾けたりもした。
お互い照れ屋なのでたいした話はしなかったが、しなかったよりは意味があったと思いたい。

母と姉2人と僕の家族4人で、臨終の瞬間に立ち会った。
忙しい今のご時世、家族全員が揃って臨終に立ち会うというケースはかなり珍しいだろう。
呼吸も止まり、医師の先生より
 「あと数分で心臓も止まります」
と言われてから約30分、仕事だった姉を車で連れ帰るまでギリギリ持った生命力は、さすがは戦前の生まれか。

戦争を生き延び、激しい生存競争に打ち勝ち、好況も不況も体験し、宮城県沖地震と東日本大震災も体験した。
なかなかに激しい人生だったと思うが、30年前から言われてきた
 「口約束」
をようやく実現することが出来た。

昨晩通夜、本日本葬と法要を行い、喪主として取り仕切りました。
3姉弟とも大きな病気1つせず、丈夫に育ててくれてありがとう。

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2012年8月14日 (火)

マンガ/(中編)いまさらJOJOのどれを読んだかを語る

続き。

・第三部 スターダストクルセイダース 空条承太郎
 読み込みレベル:9

ここから波紋編は実質終了し、謎のパワーを秘めた
 「幽波紋(スタンド)」
の話がスタート。
現在まで続くJOJOの流れがほぼ決まります。

でも僕はなかなかスタンドの戦いになじめず、また舞台が突然日本になって、名前をもじった「JOJO」の読みもずいぶん強引になったので、若干テンション落ち気味。
承太郎て!
それでも第2部の主人公・ジョセフがしっかりと、波紋と幽波紋をつないでくれたので最後まで読むことが出来ました。

第3部から名台詞が「敵方」から生まれる場面が目立ち、近年叫ばれてるのは3部が多いような気も。あと、あんまり「メタ」的発言が少ないJOJOで、
 「勝った! 第3部完!」
って突然ぶっこんだのはなんだったのか?

 「F-MEGAAAA!!!」
 「グッド!」
 「間違って壁をすり抜けちまったあ!!」

などなど。

・第四部 ダイヤモンドは砕けない 東方仗助

日本国M県S市杜王町(もりおうちょう)を舞台に、日常に潜む恐怖がテーマ?かどうかは分からないけど、なんか普通の生活と普通の街中に潜む敵との戦いが延々繰り広げられる。
きめんは週間連載ではここで脱落。
仗助のクレイジーダイヤモンドの「治す」能力が全く理解できず、ミニチュアの兵隊「バッドカンパニー」の頃に読むのを諦める。

相当後になってから文庫本で読み返したけど、単体の話としてはどれも秀逸で、読んでいるほうも「頭を悩ませる」ような解決法が多々。ネズミの話は普通に怖かった。
ラスボスの倒し方もなんか頭がよく回るなぁと思って、僕が彼の立場なら、登場人物全員爆死して
 「第4部完!」
だったろうなぁ。

 「どうして30分だけなのよぉぉぉ!!」
 「金やちやほやされるためにマンガを描いていると思っていたのかァーッ!!」
 「ここでは手を洗いなさいいい!!!!」

とかとか。
気が向いたらまた続きます。

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2012年8月 1日 (水)

マンガ/(前編)いまさらJOJOのどれを読んだかを語る

先週友人と飲んだ際にJOJOの話が出たので、改めて自分が何のJOJOを読んできたのか確認するよ。
みんなも一緒にどうぞ。
読み込みレベルは「ウィザードリィ」基準(Lv13でマスター)

・第一部 ファントムブラッド ジョナサン・ジョースター
 読み込みレベル:10

中学1年のときに連載開始。
最初は絵柄が気持ち悪くて避け気味だったが、独特の口調と擬音とポーズがクラスの男子に流行りだし、ツェペリさんが出てきた辺りから面白さが止まらなくなる。

 「げぇ、カラスに睨まれて鳴かれた」
 「こいつ、泥水で唇を洗っている」
 「2ポンドかけてもいい」

など、最近語られる「名台詞」とは違うポイントで盛り上がる現役世代。
プールで授業のときは、ゴムの帽子に空気をためて水中で呼吸しようとして、水を大量に飲み込んだり。
わざわざ遠足にサンドウィッチとコショーを持ってきた友達もいたな。
今なにしてんだろ?


・第二部 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター
 読み込みレベル:12

第一部が「あんな形」で終わってしまって、次はどうなるのかと思いきやなんか悪そうなやつが主人公。
あー、こういうタイプ好きになれないかも…と思ったら、もう第2話から
 「エリナばあちゃんに叱られる。逃げるんだよスモーキー!」
でもうね! やられましたよ。
イカスミスパゲッティをチュルンって食べますわ。

シーザーの出生のアレはまあ大人の事情と言うことでおいといて、学校にアメリカンクラッカー持ってきたり、毛糸の帽子をかぶってきたり、突然教室でシャボン玉を噴いてみたりと、やりたい放題だぜ中学生!

 「次にお前は○○と言う」
 「我がドイツの軍事力はぁぁぁ!!」
 「ノックしてもしもーし!」

とかまあ、印象的なセリフと場面が多すぎるね。
カーズのラストも衝撃的だし。


疲れたので続く。

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