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2015年7月27日 (月)

テレビ/ブラタモリ仙台編#12、#13

4月からレギュラー復活したブラタモリが、仙台編を先日放送しました。

東北一の都とかふんぞり返っておきながら、「どこも見るところなんてないよ」と言う卑屈な仙台人気質。
過去の長崎、奈良、函館などと比べて、ずいぶん地味な出だしで大丈夫かなぁと思ったら、かなり楽しかったので履歴として。

#12 仙台 ~伊達政宗は「地形マニア」!?~
http://www.nhk.or.jp/buratamori/map/list12/index.html

ロケの定番、青葉城址の政宗騎馬像からスタート。
ここから石垣を見るでなく、大崎八幡神社を周るでもなく、広瀬川の河岸段丘の話が始まってしまうあたり、さすがはブラタモリ。

とは言え、山奥から八幡にかけての何とも地味な絵面は、果たして地デジ時代のゴールデンタイムに大丈夫なのかと、地元民だけに少々不安になる。

商店街ですらない、ただの裏道の住宅街だ、これ。
とは言え、四ッ谷用水は、今年の1月に河北新報でも記事になっており、ちょっと検索すると、四ッ谷用水を巡るテクテクとかしてる方たちもおり、割とメジャーらしいです。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150126_15030.html

仙台駅前に向かう愛宕橋方面からの4号線の道は、自転車乗る人にとっては結構緩めの坂が延々と続くしんどいゾーン。
サンモール一番町からフォーラスにかけてのアーケード街も地味に上り坂なのは、あれも河岸段丘の影響なのかなとか素人考え。
米ヶ袋とかあの辺ほど急じゃないにしてもね。

そして#12で一番驚いたのが、用水が中心部アーケードの街区分を分けていたこと。
確かに前々から、あの辺歩くと「クリスロード」の看板がなぜか斜めで、下に変な模様があるなぁとは思ってたのね。

その謎が今回明らかになったのは嬉しいとともに目からウロコ。

考えて見れば、名掛丁商店街も鉄道が通る際に東西に分断されて、アーケード側となんか寂しい東側(あんこ屋とか陶器屋さんとかある側ね)に後から分けられたわけで、ちょっと考えれば気づくところ、放送まで思いもよりませんでしたよ。
ついでに「丁」=武士の町(名掛丁)、「町」=町人の町(新伝馬町、大町)の名残が地名に残っていることもよくわかりました。

最後は壱弐参横丁の鰻屋さんと、沿岸部からの映像で締め。
あの風景を入れたのはさすがにNHKらしい。


#13 仙台 「杜」と「都」 ~“杜の都”の秘密とは?~
http://www.nhk.or.jp/buratamori/map/list13/index.html

こちらもロケの定番、定禅寺通りからスタート。
未だに冬になると「UFOを呼ぶりゅん」とか謎セリフが流れてくるので、センチメンタルなんちゃらは絶対に許さない(ある意味おいしい)

僕の通勤路でもある東北大正門前から、高等裁判所と個人様のお宅で、杜の都の原風景を散策。
個人宅なのでストビューは貼らないけど、ドローンで映ってた自動車学校は花壇じゃなくて赤門ね。
しかしあの個人宅は、木もすごかったけど、あのやたら広い防空壕がものすごかった。あの辺は、仙台城址とか大手門が焼けてるから、空襲の時はものすごかったんだろうね。

そして、今回もっともためになった2つの町割りについて。

就職して札幌とか、旅行で京都行ったときに、あまりにも碁盤の目で整然としていて驚きまして。
仙台市はとにかく三叉路とかT字路とか入り組んだ道が多くて、太い道なのに突然行き止まりになるなんて道路もざら。

その謎が、今回の若林城を中心とした内陸の区割りと、青葉城址を中心とした城下町の区割りが途中で合流したことによる、ちょっと変形の斜めの角度でくっついたものだということがよく分かりました。

仙台刑務所がお城を流用していたのは知ってましたが、その周辺の道路が入り組んでいたのは、脱走者が道に迷って逃げ出しにくいからかと、子供の頃から勝手に思ってましたが、そんなわけもなく。
考えてみれば反対ですよね。入り組んでると逃げやすいはず。

あの辺の入り組んだ道が政宗時代の名残であり、そこに鉄道が通って踏切が出来て、さらに車社会になることで収拾がつかなくなると。
無理やり一方通行で車通して、それでも自転車よけるのも大変な狭い道の出来る過程が想像できました。

仙台市の道路ってのは、環状線もないし、大きい道路はつっかえてT字路になるか、さもなくば謎のシケインで別な道路につながってて、
 「都市計画絶対に失敗してるだろ」
と思ってましたが、その辺の道路事情が、江戸時代の頃からの名残の影響もあるのかもしれないなと。

まあ、戦後の区分にも問題があったとは思いますがね。
北目ガードとか、45号線の接続とか。
実際のところは調べてないので知らないけども。

作家の内館 牧子さんが、確か読売新聞に書いたコラムの中に、
 「仙台市は昔の町名のままに鉄砲町とか二十人町とか残ってるのがいい」(うろ覚え)
と記載したように、普段は意識しないけど町名などそこここに、武士の時代の名残があるのはあらためて面白いなと思ったり。
古城(ふるじろ)なんてまんまだものね。

そんなわけで、2週続けてのブラタモリ、堪能いたしました。
次回の仙台は、あるとしても2年後か3年後になるのかな。
それまでにこちらも市内やらをテクテクして、多少は地元の見聞を広げておきたいものです。

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