「もうこの9人がそろって歌うのを生で見ることは一生無いのだろうな」
と書いたのが、2016年3月31日のμ's ファイナルライブDay1を見た後の日記。
あれから4年近い歳月が流れて、まさかまたもう1度μ's のライブに立ち会うことが出来るとは。
「ラブライブフェス」と言うスクールアイドルのお祭りがさいたまスーパーアリーナで開かれることとなり、1月19日の2日目のライブに参加してまいりました。
前日土曜は仕事だったので、あえて情報を遮断し、セットリストも登場する順番も知らないまま本番に挑んだ。
すると、フェスが進むにつれどんどん体調が悪化する。
頭はボーっとして熱があるみたいだし、呼吸は荒いし、脚にも力が入らない感じだ。この日に備えて体調を整えてきたので、μ'sが見られれば倒れてもいいし、3万人の人混みでインフルを罹患しても、明日以降会社を休む分には何の問題もない。
ただ、今この場で倒れたりするのは非常に困る。
そんな中、虹ヶ咲が終わり、Aqours のユニットライブとSaint Snow のパフォーマンスが終わると、流れてきたのはラブライブのイントロ。
来るのか? 本当に来るのか?
キャラクターと声優さんの紹介VTRが始まっても、まだ壮大なドッキリの可能性を捨てきれない。
ドッキリじゃないにしても、昨日のパフォーマンスで体調崩して今日出られない人はいないか? 謎のステージトラブルは起こらないか? この瞬間に大地震が来たりはしないか? 何より自分がこの瞬間に倒れたりしないか?
疑い深いにもほどがある。
そして現れるμ's のメンバー。歓声とも悲鳴ともつかない空気が満ちていく。
流れる「僕らのLIVE 君とのLIFE」のイントロ。この日一番の大歓声。
観客は分かっている。
この曲からラブライブは始まったと。コミケでたった430枚しか売れなかったこの曲が無ければ、その後のプロジェクトはすべて無かったかもしれないと。
テレビアニメのメドレー形式で6曲、フルで歌ったのは2曲のみ。
物足りない。そりゃあ物足りないさ。再び会えた感謝を伝えるには、あまりにも短い時間だ。
だがやはり、地上を立ち去った女神たちを再び地上界に降臨させるのはリスクが伴う。
どんな物語においてもそうだ。最強のカードの出番は限られるのが宿命。
楽しい時間はあっという間に終わってしまったが、μ's は約束を守ってくれた。
「また会おう 呼んでくれるかい? 僕たちのこと」
呼びかけでもセリフでもなんでもない。歌詞の一部だ。
ただ、その一言だけを信じてきた。そしてこの日、ものすごく重い呪いのようなものが祓われた気がした。
ラブライブフェス、堪能させていただきました。
とても良い2020年を過ごすことが出来て大変満足です。今年に思い残すことは何もありません。
ありがとう、2020。
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