日常/あれから9年
東日本大震災から、本日で丸9年となったのですが。
今年は2020年なので、平成ライダー放送初年度「仮面ライダークウガ」から数えて20周年なんですね。
僕はクウガが好きすぎてダメなんですが、作中でかなり好きと言うか、歳月が過ぎても頭をよぎるエピソードが、
27話「波紋」
28話「解明」
の回です。
この回では、ゴ・ベミウ・ギがプールでゲゲルを行い、一般市民を殺害して回るのですが、作中でのセリフに、
「未確認のせいで出歩く人が減ってる」
「この子が生まれる頃には、安心して外歩けるようになってるかな?」
と言うのがあります。
当時は殺人ゲームを行うグロンギを悪い集団と見ていましたが、一部ではあれは人間のことなのでは、とか言われたりもしていました。
そうしたところ、なんでしょうね今年は。
新型コロナウイルスと言う流行り病により、1月末頃からマスクは売り切れ、3月にはデマをきっかけにティッシュ、トイレット、キッチンの各ペーパーや、お米までスーパーから消える事態となっております。
上は高級品だけ売れ残ってる図。
自分が先ほどまで滞在していたプールで殺人事件が起こり、ショックで倒れてしまう恵子先生。目を覚ました後も、お腹の子供の将来を考え、マイナスなことばかり考えてしまいます。
「幸せになれるのかな。今みたいな世の中に生まれて」
「これから世の中が良くなっていくかどうかわからない」
「せっかく生まれても、辛いことばかりなんじゃないか」
震災の時は全く被害のない地域が全国各地にあり、そこからたくさんの援助を行ってもらいました。そのおかげで物資は届き、ライフラインも早期に改善しました。
しかし、今回のような全国規模でのウイルスによる軽いパニック状態は、人の理性を簡単に破壊してしまうものなのだなぁと。当時の恵子先生が今の日本を見たら、同様のことを思ってしまうかもなと。
そしてあれから20年が経ち、恐らくは19歳くらいになっているだろう(作品内に生きる)お子さんは、どんなことを思うのかなぁって。
そんなことを考えておりました。
ウイルス対策で自粛、自粛。
イベントは無くなり、震災の追悼式は規模縮小。
9年ぶりに、今度は全国、いや全世界的にイヤな空気が蔓延している感じ。
そういえば、恵子先生の同僚の五代みのりさんはこんなことを言っておりました。
「多分、辛いこといっぱいありますよね」
「人の人生って大変なことの方が多いかも」
「でも、悪いことばかりでもないと思うんです」
「小さな夢がかなったり、いいなぁって思える友達が出来たり」
「素敵な人と出会って、すごく好きになって」
「結婚して赤ちゃんが出来て」
「生きててよなったなぁって思うことも結構あると思うんです」
「生きるって確かに辛いけど、生きるってやっぱり素敵なことですよ」
「だから、お母さんになって、赤ちゃんにそのことを教えてあげてください」
自分の人生が素敵かどうかは分からんが、素敵にするのは自分の行動だよねと。
仮面ライダークウガのDVD 9巻をテレビで流しつつ過ごす、今年の 3.11 でありました。
公式は1-2話無料
仮面ライダークウガ 第02話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念
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