日常/あれから12年
ずいぶん前の歌だが、「戦争を知らない子供たち」と言う昭和歌謡があった。
太平洋戦争後に生まれた子が大人になってから歌った曲だが、当時はその歌詞にいろいろ文句をつける大人たちがいたそうで。
今年の3.11を前にニュースでよく見られたのは、風化をさせないためにどうするか、と言った内容。ぶっちゃけこの先は風化するだろう。風化はするだろうが、数多くの震災当日の(特に津波の)動画が残っているので、少なくともそう簡単には津波の怖さは風化はしないのではないか。
今年で震災から干支1周の12年が経過。
あの日あの年生まれた子供たちは、今年小学校を卒業し、4月からは中学生になるのだそうで。3.11に生まれた元ベガルタ仙台・瀬川誠さんのお子様、虎くんもそのうちの1人で特集も組まれていました。
12年前の3月11日に生まれた男の子 成長の記録 4月からは中学生
https://www.khb-tv.co.jp/news/14856539
震災を知らない子供たちがどんどん大きく成長するのは喜びであるが、あまり大きなモノを背負わせたくもないなと。戦争は人が起こすものだが、震災は自然が起こすもの。人はそれに抗えない。
ただ、そうなったときの心構えは、心の隅っこの方でも良いので持っておいてほしいねと、もうヒザが痛くて水もろくに汲みに行けないであろうおじさんは思うわけです。
あんなしんどい思いは出来ればしてほしくないが、日本に住んでいる以上、どこでも起こりうることだからね。今年はトルコでも大地震があったから、日本に限らないかもだが。
そして今年は、羽生結弦選手が地元宮城で3.11を含む3日間、アイススケートショーを開催。この人がいれば絶対に風化はしない。震災を知らない子供たちにも、きっとその想いは伝わることだろう。
HANYU YUZURU -『天と地のレクイエム』2023.3.11
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